経理・人事のことなら 名古屋・久屋大通駅から徒歩3分

黒字倒産を防げ!「試算表の早期化」が会社を救うカギ

「決算では黒字。でも、手元にお金がない」
「利益は出ているはずなのに、なぜ資金繰りが苦しいのか?」

こうした“黒字倒産”のリスクは、どの企業にも起こり得ます。
そして、そうならないための経営判断の土台となるのが、**「試算表」**です。

この記事では、黒字倒産を防ぐために“試算表をいかに早く作成するか”がなぜ重要か?
そして、それが難しい理由と、解決策について解説します。

試算表とは? 決算書よりも大切な「毎月の健康診断」

「試算表」とは、月次の収支・財務状況をまとめたレポートで、いわば会社の「定期健康診断」です。

  • 売上・原価・利益の推移
  • 資産・負債・資金の状況
  • 仕入や外注費、販管費の動き

などを月ごとに把握することで、経営者が早期にリスクに気づき、判断を下すための材料になります。

試算表が遅いと、黒字倒産を招く

多くの中小企業では、試算表の作成が「翌月末~翌々月」になっていることが少なくありません。

📉 これが何を意味するかというと…
👉 気づいたときには、資金が尽きていた
👉 融資を検討するにもタイミングが遅かった
👉 赤字の兆候を2カ月も見逃していた

ということです。

つまり、「数字は正しいけど、遅い」試算表は、経営判断の役に立たないのです。

試算表の早期化がもたらす3つのメリット

✅ ① キャッシュ不足の“前兆”に早く気づける
利益は黒字でも、キャッシュは赤字…そんな時期を事前に察知できれば、資金調達や支払い調整など手を打つ余裕ができます。

✅ ② 赤字化・利益率悪化の兆候をすぐ把握
原価や外注費が急に膨らんでいる、売上が頭打ちになっている――
月次で数字を把握できていれば、営業や仕入れ戦略を早期に修正できます。

✅ ③ 金融機関との信頼が高まる
「月次試算表がすぐ出せる会社」は、数字を把握している会社=信頼できる会社として、銀行からも評価されます。
資金調達やリスケ交渉にも有利になります。

なぜ試算表が“遅くなる”のか?中小企業の現実

とはいえ、多くの中小企業では次のような課題があります:

  • 経理担当が1人で他業務と兼任
  • 会計ソフトへの入力が月末まとめて(手入力)
  • 書類が集まらない・確認が後回し
  • 税理士とのやりとりが月末または翌月以降

この状態では、**「作成が遅い」のではなく「作れない」**のが実情です。
そしてそのまま放置すると、経営者が“勘”で経営判断を下し、後で資金繰りに苦しむことになってしまいます。

解決策:経理代行×クラウド会計で、リアルタイムに「見える化」

この課題を解決する手段として、今多くの企業が選んでいるのが
「経理代行+クラウド会計ツール」の組み合わせです。

💡 経理代行を活用すると:

書類の収集から会計入力、月次試算表の作成までプロが対応

経営者はクラウドでいつでも数字を確認可能

会計処理が自動連携し、タイムロスが激減

これにより、「翌月5日には試算表が確認できる」体制も現実的になります。
忙しい経営者こそ、「数字を見る」ことを外注で実現する時代です。

会社を守るのは、スピードと数字

黒字倒産は、利益の問題ではなく、キャッシュと“気づきの遅さ”の問題です。
そしてそれを防ぐには、毎月の数字を早く見る仕組み=試算表の早期化がカギになります。

「忙しくて試算表なんて見ていない」
「作成が遅くて数字を活かせていない」

そんな状態なら、まずはプロの力を借りて、数字が“見える”経営体制を整えてみませんか?
数字を早く知る。それが、会社を守る最初の一歩です。

上部へスクロール