経理・記帳代行・人事代行 名古屋・高岳駅から徒歩5分

ベテラン経理が辞めた日から、原価が“見えなくなった”建設会社の話

1.「今まで問題なかったんです。でも、急に数字が合わなくなって…」

最近、KEIRIMANに増えているご相談があります。
それが、「長年会社を支えてきたベテラン経理が退職し、原価管理が機能しなくなった」というケースです。

先日ご相談いただいたのも、従業員20名ほどの建設会社の社長でした。

「工事は回っているし、売上も立っている。
でも、どの現場でいくら利益が出ているのか、正直わからなくなってしまって…」

社長自身も、
「なぜこうなったのか、最初は分からなかった」と言います。

 

2.属人化した経理が抜けた瞬間に起きること

その会社では、10年以上勤務していたベテラン経理が
工事台帳・原価集計・請求書管理をすべて一人で担っていました。

  • 現場ごとの材料費の振り分け
  • 外注費・手間請けの集計
  • 工期をまたぐ原価の調整
  • 月末時点での「だいたいの着地予測」

どれも、マニュアル化されていない“経験と勘”で回っていたのです。

その方が退職したあと、引き継ぎは行われました。
しかし数か月後、こんな異変が起き始めました。

  • 月次の数字が出るのが遅くなった
  • 工事別の利益が合わない
  • 「黒字のはずの現場」で、なぜかお金が残らない

つまり、原価管理が“見えなくなった”のです。

 

3.建設業の原価管理は「止まると一気に崩れる」

建設業の経理は、他業種と比べても特殊です。

  • 現場ごとに原価を分ける必要がある
  • 工期が長く、月をまたぐ工事が多い
  • 材料費・外注費・人件費の計上タイミングがズレやすい
  • 「未成工事支出金」「完成工事原価」の考え方が難しい

これらが正しく整理されていないと、

「利益が出ているのか、出ていないのか分からない」
「気づいたら赤字工事だった」

という状態になります。

ベテラン経理がいたときは、
“見えなくても回っていた”だけ。
辞めた瞬間に、仕組みの弱さが一気に表に出るのです。

 

4.社長が一番困っていたのは「判断できない」こと

その建設会社の社長が、特に悩んでいたのはここでした。

「新しい工事を受けていいのか、判断材料がないんです」

原価が見えないということは、
経営判断ができないということ。

  • この工事単価は妥当なのか
  • 外注比率は高すぎないか
  • 人を増やして大丈夫なのか

感覚ではなく、数字で判断したいのに、その数字がない

これは、社長にとってかなりのストレスです。

 

5.経理代行が入って最初にやったこと

KEIRIMANが支援に入って、まず行ったのは
「完璧な経理」ではありません。

最初のステップはとてもシンプルです。

  • 現場別に原価を整理し直す
  • 工事台帳の形式を統一する
  • 月次で「今どこまで利益が出ているか」を見える化する

属人化していた作業を仕組みに落とすこと。
そして、社長が
「この数字を見れば判断できる」
という状態をつくることでした。

数か月後、社長はこう言っていました。

「やっと、経営者に戻れた気がします」

 

6.人は辞める。でも、仕組みは残せる

建設業では特に、
「できる人が一人で回している」会社が少なくありません。

でも、人はいつか辞めます。
問題は、そのあと会社が回るかどうかです。

経理代行の価値は、
単に記帳や入力を代わりにやることではありません。

  • 原価管理を“人”から“仕組み”に変える
  • 社長が数字で判断できる状態をつくる
  • 経営の不安を減らす

そこにあります。

 

7.同じ不安を感じた社長へ

もし今、

  • 原価管理が特定の人に依存している
  • 月次の数字を見るのが遅い、または見ていない
  • 「なんとなく」で工事を受注している

そんな状態であれば、
それは経理を見直すタイミングかもしれません。

ベテラン経理が辞めた“あと”ではなく、
辞める“前”に整えておく。

それが、会社を守る一つの選択です。

 

最近の投稿

カテゴリー

過去の投稿

人気記事ランキング

上部へスクロール