―― なぜ忙しいのに、利益が残らなくなるのか
「この案件、黒字ですよね?」に即答できない
イベント制作会社の社長から、こんな言葉を聞くことがあります。
「案件は回っているし、現場も忙しい。
でも、正直どれが儲かっているのか分からないんです」
原因を探っていくと、多くの会社で共通しているのが
経理業務の属人化です。
特定の経理担当、もしくは社長自身だけが
「なんとなく分かっている」状態。
これが、イベント制作会社にとって大きな落とし穴になります。
イベント制作の経理は、なぜ属人化しやすいのか
イベント制作の経理が属人化しやすい理由は、業界構造そのものにあります。
・案件ごとに内容も原価も毎回違う
- 外注先(音響・照明・運営・デザイン)が案件ごとに変わる
- 見積時点では想定できない追加費用が発生しやすい
・請求と支払いのタイミングがバラバラ
- イベント前後で支払いが集中
- 入金はイベント後、数か月先になることも
・「現場優先」で経理は後回しになりがち
- 案件終了後にまとめて処理
- 数字が出るころには、次の案件が始まっている
こうした状況の中で、
「分かっている人が一人で回す」形になりやすいのです。
属人化が招く、3つの落とし穴
① 案件別の利益がブラックボックス化する
「この案件はたぶん黒字」
「忙しかったから利益は出ているはず」
そうした感覚頼りの判断が常態化します。
実際には、
- 外注費が想定より膨らんでいた
- 機材費・追加人件費が抜けていた
ということも少なくありません。
② 見積の精度が上がらない
過去案件の原価データが整理されていないため、
見積はいつも“前回の感覚”頼りになります。
結果、
- 安く受けすぎて疲弊する
- 高く出して失注する
という悪循環に陥ります。
③ 経理が止まると、会社も止まる
属人化した経理は、
その人が休む・辞めるだけで一気に回らなくなります。
- 請求書の処理が遅れる
- 原価が分からず、数字が出ない
- 社長が経営判断できなくなる
「経理が回らない=経営が止まる」
これは、決して大げさな話ではありません。
経理代行が入ると、何が変わるのか
経理代行が入ることで、
イベント制作会社の経理は“人”から“仕組み”に変わります。
- 案件別に原価を整理・可視化
- 見積と実績を比較できる形に
- 月次で「どの案件が利益を生んだか」が分かる
社長は、
「忙しいけど儲からない」状態から抜け出し、
数字を根拠に判断できる状態になります。
イベント制作会社こそ、属人化から抜け出すべき理由
イベント制作は、
スピード・柔軟性・人の力で勝負するビジネスです。
だからこそ、
経理まで属人化してしまうと、
成長のブレーキになります。
人は変わる。案件も変わる。
でも、経理の仕組みは残せる。
それが、
イベント制作会社が安定して成長するための土台です。
同じ違和感を感じたら
もし今、
- 経理が特定の人に依存している
- 案件別の利益を即答できない
- 忙しいのに、なぜか数字が残らない
そんな違和感があるなら、
それは経理を見直すタイミングかもしれません。
属人化から抜け出した先に、
「ちゃんと儲かるイベント制作会社」の姿があります。