経営者や個人事業主の多くが口を揃えて言う悩み。
それは「経理の負担が大きすぎる」ということです。
領収書を整理し、請求書を入力し、仕訳をして試算表を作る──。
これらの作業は確かに会社運営に欠かせませんが、売上や集客と直接つながるわけではない「間接業務」です。
もしあなたが今も記帳をすべて自分でやっているなら、それは本業に使える時間を大幅に失っている可能性があります。
本記事では、
- 記帳を自分で続けることのリスク
- 記帳代行を利用するメリット
- どんな会社・人に向いているか
を整理しながら、記帳業務の見直し方を解説していきます。
記帳を自分で続けることのリスク
- 時間が奪われる
1日1時間の記帳でも、1ヶ月で20時間。年間にすれば240時間。
これは丸1か月分の労働時間に相当します。
その時間を本業に充てれば、新しい顧客獲得や売上アップにつながったかもしれません。
- ミスのリスクが高まる
簿記に慣れていないと、仕訳や勘定科目の選択を間違えることがあります。
これが積み重なると「試算表が合わない」「決算時に修正が必要」などの問題が発生し、結果的に税理士費用や修正時間が余計にかかってしまいます。
- 経営判断が遅れる
「数字が出るのが遅い」ことは経営上の大きなリスクです。
たとえば、広告費を使いすぎていたり、資金繰りが逼迫していることに早く気づければ軌道修正できますが、数字が遅れて出てくると対応が後手に回ってしまいます。
記帳代行を活用するメリット
- 本業に集中できる
領収書や請求書をまとめて渡すだけで、帳簿作成まで完了。
あなたは売上や顧客とのやり取りなど、本当にやるべき仕事に集中できます。
- 数字の「鮮度」が高まる
記帳代行を使えば、翌月初旬には試算表が出る体制が作りやすくなります。
経営判断に必要な「今の数字」を手に入れることができ、意思決定のスピードが格段に上がります。
- コストを抑えられる
「人を雇うほどではないが、自分でやるのは負担」というケースに最適です。
経理担当者を正社員で雇うよりも安価に済むことが多く、小規模事業者や個人事業主にフィットします。
- ミスを減らせる
専門家が仕訳・記帳を行うため、簿記の知識不足によるミスを回避できます。
クラウド会計と連携すればさらに正確性が増し、ヒューマンエラーも抑えられます。
記帳代行はこんな人におすすめ
- 領収書や請求書の整理が毎月たまっていて、経理が後回しになっている人
- 試算表が出てくるのが遅く、経営数字をタイムリーに把握できていない人
- 経理担当を雇う余裕はないけれど、自分でやるのは負担が大きい人
- 本業に集中して売上を伸ばしたいフリーランスや小規模事業者
特に、「数字の遅れ」が経営判断を妨げている会社には効果が大きいです。
まとめ
「その記帳、まだ自分でやってますか?」
もしそうだとしたら、それは経営資源のムダ遣いかもしれません。
記帳代行を導入することで、
- 時間を取り戻し
- 数字をタイムリーに把握し
- 経営判断の精度を高める
ことができます。
「数字のために働く」のではなく、「数字を使って経営する」体制へ。
記帳代行は、その第一歩を後押ししてくれる仕組みなのです。
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